血糖値が気になる!糖の吸収を抑えるための炭水化物と糖質糖分の知識

ビタミンB群が持っている血糖値を下げる効果とは?

ビタミンB群は、血糖値を下げるのにとても有効な成分です。
一口にビタミンと言っても、その種類は沢山あります。
なかでもビタミンB群と呼ばれるビタミン達は、私達が生きていく上で大きな役割を持っています。
ビタミンのエリートと言っても、過言ではないでしょう。
これらが血糖値を下げるメカニズムとは、一体どんなものなのでしょうか。
ビタミンB群を多く含む食品と伴わせて、お話していきましょう。

ビタミンB群は生命維持に必要な8種類の成分から成る

ビタミンB群とは、体を作るのに必要なビタミン達の総称です。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンB12、葉酸がそれにあたります。
これらは体の中にある重要な役割を沢山担っていて、不足すると体調不良を起こす可能性があります。
糖をエネルギーに変えるビタミンB1は、足りないと血流が悪くなって慢性肩こりになるかもしれません。
脳と肝臓の動きを良くするビタミンB2は、肝臓の機能が低下しやすくなります。
皮膚や粘膜を炎症から守るナイアシンは、不足すると皮膚炎や精神疾患を起こす成分です。
皮膚や髪にハリを与えたり神経を司るパントテン酸は、うつ病や皮膚病になる確率が上がるでしょう。
ビタミンB6には肥満を防ぐ役割があるため、きちんと摂取しないと太りやすくなってしまいます。
ビタミンB12と葉酸は、血液を作ったり脳の発育をサポートする大切な成分です。
不足すると発達障害を起こすだけでなく、神経にも大きな影響を及ぼすでしょう。
ビオチンは筋肉を使いすぎた時痛みを緩和したり、頭皮に栄養を与えたりする役割を持っています。
頭皮に悩みがある方や、筋肉痛で辛い時は多めに摂るといいでしょう。
ビタミンB群は、私達が元気でいるために無くてはならない成分なのです。

 

糖やインスリンの増殖を抑えて血糖値を下げる効果がある

これだけ体内で重要な役割をもっている成分ですから、血糖値にも大きな効果を発揮します。
私達が毎日元気に動けるのは、体で作られるエネルギーのおかげ。
糖は、このエネルギーの材料にもなっている物質です。
糖からエネルギーを作る時に欠かせないのが、ビタミンB2。
これが不足すると糖はエネルギーに変わることができず、体内に蓄積されて疲れやすい体になってしまいます。
血糖値が上がるメカニズムも、血液中の糖が増えすぎることによるものです。
ビタミンB2が充分にあれば糖が増えすぎることもなく、どんどんエネルギーに変わって元気にしてくれるというわけですね。
また、ビタミンB6はインスリンの働きをサポートしてくれる作用があります。
ビタミンB1も、糖の代謝を促進する働きがある成分です。
これらの働きがお互い関与し合うことにより、血糖値を下げる大きな効果に繋がっていくのです。

 

魚と肉をメインにバランス良く食べればビタミン不足防止に

ビタミンB群を摂る時は、すべてをまとめて摂取するようにしてください。
ビタミンB群が体内で活躍する時、それぞれのビタミンは相互関係を結んでいるからです。
そのため、どれか1つでも欠けているとうまく機能できません。
また、これらが働ける形態へ変化するのに、核酸は欠かせない物質です。
ビタミンB群を摂る時は、意識して核酸も一緒に摂るようにしましょう。
これらは豚肉やうなぎ、玄米に多く含まれています。
特に肉は優秀で、豚、鳥、牛をバランスよく食べれば、全てのビタミンを補うことも可能です。
お肉が苦手なら、魚で摂る方法はいかがでしょう。
カツオはナイアシン、ミナミマグロとさんまはビタミンB6が豊富です。
葉酸を摂るなら、鶏肉と葉物を食べましょう。
春に出回る菜の花や、おつまみで人気の枝豆には沢山の葉酸が含まれているのでおすすめです。
パートナーとして必要な核酸は、ちりめんじゃこや煮干に多く含まれています。
これらを毎日の食事へバランス良く組み込めば、ビタミン不足になる心配はまずないでしょう。

 

まとめ

1日3食のきちんとした食事をしていれば、通常はビタミン不足に陥ることがないと言われています。
しかしインスタントが発達した現代の日本では、ビタミン不足に悩まされる若者が増えているのも事実です。
ビタミン不足は血糖値を上げるだけでなく、あらゆる身体機能に支障をきたします。
そうならないためにも肉や魚や葉物を、バランス良く食べることが必要なのです。
特に高血糖の人は、ビタミンの消費率が高いと言うデータが残されています。
高血糖から糖尿病にならないよう、意識的に沢山ビタミンを摂るように心がけましょう。

-血糖値が気になる!糖の吸収を抑えるための炭水化物と糖質糖分の知識