血糖値が気になる!糖の吸収を抑えるための炭水化物と糖質糖分の知識

血糖値が高くてもポリフェノールを摂取して前向きに

ポリフェノールの摂取は、高血糖にとても有効です。
その他にも、体の色んな場面へ働きかける効果を持っています。
ポリフェノールの名前は知っていても、どんなものか知らない人もいるでしょう。
血糖値にはどんな風に働くのか、摂取によるメリットや効率的な摂り方をご紹介したいと思います。

植物から生み出される物質がポリフェノールです

ポリフェノールとは、植物が光合成をした時に生み出される物質の総称です。
お茶を飲むと苦味や渋みを感じることがありますが、これはポリフェノールによるものです。
植物や果物に含まれている色味の成分や、アクなどもポリフェノールに分類されます。
ポリフェノールには、植物が外部から攻撃を受けた時や紫外線によってできる活性酸素の毒を無くす役割があります。
この役割を利用することで、植物は自らの命を守っているのです。
抗酸化作用と呼ばれるこの働きは、人間の体内でも活躍してくれます。
活性酸素は、進入してきたウイルスをやっつけてくれる免疫細胞の一種です。
この物質は、増えすぎると自分の細胞を攻撃するといった厄介な性質も持ち合わせています。
攻撃された細胞は破壊されて、遺伝子にダメージを与えた後死んでしまいます。
細胞が死んでしまうと体調に異変が起きたり、老化を早めてしまう可能性がありとても危険です。
これを防いでくれるのがポリフェノールで、活性酸素の量を調節して増やさないようにします。
このようにポリフェノールは、人間の健康を維持する上でも欠かせない物質なのです。

 

糖とインスリンに直接作用して血糖値を下げる役割があります

ポリフェノールの効果は、何故高血糖にも効果があるのでしょうか。
正常な血糖値の体内では、インスリンがブドウ糖を筋肉に吸収させて量を調節しています。
しかしインスリンがコントロールできないくらいブドウ糖が増えると、脂肪に変えて肝臓に蓄えてしまうのです。
それでも追いつかない場合に起きる症状が、高血糖。
肝臓に負担がかかって太りやすくなるばかりでなく、糖尿病の危険もはらんでいます。
この悪循環を抑えてくれるのが、ポリフェノールです。
インスリンの働きを助けるだけでなく、糖の吸収スピードを遅くする役割ももっています。
糖の吸収が早いと高血糖の原因になりますから、これを遅くすることで血糖値を上がりにくくしようというわけです。
また、インスリンが増えすぎると肥満の原因に繋がります。
インスリン自体の数を調節できるのも、ポリフェノールの役割の一つです。
これらの作用が働くことで、血糖値の上昇を緩やかにして、肥満の確率も下げることができるんですね。

 

ポリフェノールはこまめに摂ることが効果持続のポイント

血糖値だけでなく肥満も予防できる便利なポリフェノールは、どのように摂取したらいいのでしょうか。
先にもお伝えした通り、原料は植物や果物です。
ということは、これらを材料に使った物を口にするのが一番手っ取り早いと言えます。
ポリフェノールを多く含む代表的な飲み物は、赤ワインです。
コーヒーやココア、グアバ茶なんかにも沢山含まれています。
果物なら、カシスやブルーベリーが有名です。
ポリフェノールは他の栄養素にくらべて、効果が長くありません。
その時間は、平均3~4時間程度と言われています。
効果を持続させたいなら、こまめに摂るようにしてください。
チョコにもポリフェノールは含まれていますが、糖度の低いものを選ぶのがポイント。
少し苦味を感じたら、それこそがポリフェノールの成分です。
血糖値を目的とする場合は、苦味のあるチョコを食べるようにしましょう。

 

まとめ

ポリフェノールの種類は、現在わかっているだけでも5000種類あると言われています。
そのどれもが抗酸化作用をもつ、優れた成分です。
ポリフェノールの入ったものを口にすれば、血糖値が上がりにくくなるかもしれません。
また、優れている分効果の時間が短いのもポリフェノールの特徴です。
いつでもどこでも手軽に摂れるよう、外出先にはチョコを持っていくなどの工夫をしましょう。
ポリフェノールを上手く使って、少しずつ血糖値をコントロール
していってくださいね。

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