初心者向け水泳で体を作る

水泳で足・脚がつる

水泳で脚がつる

水泳をしていると、脚がつったことはありませんか?僕の場合、クロールで長距離泳いでいると、左足のふくらはぎに違和感を覚え、筋肉がプルプルいっているのを感じることがあります。これはつる前兆ですのでその日は泳ぐのをストップします。何回か実際につって学習しました(笑)。

筋肉がつる原因はいくつかあるのですが、代表的なものとして筋肉の長時間にわたる緊張や極度の疲労による筋肉の収縮、またはミネラル不足による筋肉の異常収縮、水分不足、冷え、血行不良などが挙げられます。困ったことに、水泳は上記のどれもを引き起こす可能性がある程度高い運動です。

まず、筋肉疲労は長時間泳げば当然のことなのですが、特にクロール(キック)のフォームはふくらはぎの筋肉を長時間収縮させることになります。キックは足首をまっすぐ伸ばし足の甲で水を蹴って(押して)行います。この、足首を伸ばすという動作がふくらはぎの筋肉を収縮させることになります。

また、水を蹴る(押す)ためにさらに負荷がかかります。そして基本的にはキックのあいだじゅう足首は伸ばしたままです。つまり長時間にわたってふくらはぎの筋肉は負荷がかかった状態で収縮しっぱなしなのです。

さらに水中ですから当然体も冷えてきます。また、水中にいるためあまり気がつきにくいのですが、水泳といえども汗をかいています。それに対応しなければ、水分不足、ミネラル不足などにつながります。

こういったことを考慮しますと、水泳は非常に足がつりやすい運動だということになります。では、水泳中にふくらはぎがつった場合はどうしたらよいのでしょうか?

fukura.jpgまず、ふくらはぎを伸ばすことが必要です。プールの水深がそれほど深くなく、足がついて肩が水面以上にある場合は、足を前後に開いてふくらはぎを伸ばしてください。つった方の足の膝を出来る限り伸ばし、足首は深く曲げた方が効果があります。

水深が深い場合は、立ち泳ぎもしくは背泳ぎのような姿勢になって、まず、つま先を自分の方に引っ張ります。つま先をつかんで足裏を反らせる感じです。その状態で出来るだけ膝を伸ばすか、ふくらはぎをマーサージしてください。

力が入るので、体は沈んでいきます。空いている手で平泳ぎのかき手をすることで、少しは沈みが抑えられますが、完全に浮いていることは、水泳上級者でなければ難しいと思います。はじめから沈むものとの心構えで、ある程度沈んだらあわてず手を離して浮き上がりましょう。あわてないで力を抜いて軽く水をかけば体は浮いてきます。

いずれの場合も、上記を繰り返しながら、ゆっくりプールサイドに向ってください。痛みがありますし、力もはいってあわててしまいますが、意識的にゆっくりと呼吸して、気持ちを落ち着かせることが大切です。

もちろん、コースロープなどが近くにある場合は、迷わずつかんで、腕を上げて助けを求めてくださいね。

 

肉離れ と こむら返り

アスリートにとっては当たり前に理解していることでも、日頃、あまり運動に親しんでいない方にとっては、両者の明確な違いは分かりにくいのではないでしょうか。僕もこうして調べるまでは、違いがよく分かっていませんでした(笑)。

「肉離れ」とは?
まず、「肉離れ」ですが、これは、筋肉や腱といった筋組織に損傷や一部断裂が起きることをいいます(筋肉が完全に切れてしまった場合は、筋断裂といい肉離れとは区別します)。

運動中、筋肉に急激な力が加わった場合に発生しやすいのですが、アスリートだけでなく、運動不足や老化、病気などで筋肉が衰えている人にも発生します。

肉離れは、太もも(大腿部)に最も多く発生しやすく、次がふくらはぎです。突然強い痛みが発生する症状で、内出血や腫れをともなうことが多くあります。筋断裂を起こしている場合には、筋肉の一部に窪みが見られることもあります。

損傷・断裂の程度で軽度・中程度・重度に分かれ、治療・リハビリの方法が異なってきますので、必ず医者の診断を仰ぎましょう。発生直後の処置は、冷却と安静です。

「こむらがえり」とは?
これに対して、「こむら返り」というのは足がつる状態のことです。この、足がつるという状態は、筋肉が引きつったように痙攣を起こしていることを意味します。そして「こむら」というのはふくらはぎのことです。つまり「こむら返り」というのは、本来、ふくらはぎがつった状態を指すべきものなのです。

しかし、ふくらはぎの筋肉は非常につりやすいため、いつしかそれが筋肉がつった状態を指す言葉として一般的になりました。運動中だけでなく、就寝中にもよく発生します。

筋肉がつる原因はいくつかあります。筋肉の長時間にわたる緊張や極度の疲労による筋肉の収縮、またはミネラル不足による筋肉の異常収縮、水分不足、冷え、血行不良などが代表的なものです。ただ実際には、これらが複合された場合に発生しやすいといえます。

症状としては、筋肉に違和感を感じた後、引きつったような状態で硬直し、痛みも伴います。つった筋肉の部位が多少盛り上がって見えるでしょう。

処置は、まず、つった部分の筋肉をゆっくり伸ばすことです。その、伸ばしている筋肉にかけている力を弱めたときに、痙攣が再発しなければゆっくり脱力し、その部位を弛緩させましょう。その後はマーサージも有効です。

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